システム情報¶

システム情報は、ハードウェア、オペレーティングシステム、およびソフトウェアに関するインベントリ詳細の集まりです。組み込みデバイスは、ハードウェアコンポーネントとソフトウェアコンポーネントの任意の組み合わせで構築されています。システム情報を追跡することで、診断データをコンポーネントの特定の組み合わせに関連付けることができます。各コンポーネントは特定のバージョンにも関連付けられています。コンポーネントの種類は次のとおりです。

	Motherboard/System-on-chip (SoC)
	Firmware
	Operating system
	CPU
	GPU
	RAM
	Storage devices
	Network adapters
	USB controllers and devices
	PCI devices

PSYGIG Mobility IoT SDK は、システム情報をSDK内で収集されたすべての診断データに関連付けます。これにより、システムコンポーネントがアップグレードまたは交換されたときに貴重な洞察を得ることができます。たとえば、計算コア数が多いGPUにアップグレードした場合のアプリケーションパフォーマンスの影響は、比較グラフで視覚化できます。

システム情報APIには、組み込みシステムへの統合に適した多くの機能が含まれています。

アプリケーションで動作でき、ソースコードを再コンパイルする必要はありません
マルチプラットフォームサポート
最新のハードウェア標準とテクノロジーによる最新情報
正確なハードウェア仕様（例：CPUアーキテクチャ）および測定値（例：クロック速度）
周辺機器とセンサーの在庫管理
HTMLでシステム情報レポートを生成する
さまざまなファイル形式（JSON、CSV、XMLなど）にエクスポートする

`psymon` の使用¶

ソースコードを修正しなくても、 psymon スクリプトを使用してプログラムを実行することで、アプリケーションへのシステム情報収集を即座に有効にすることができます。例：

psymon "/path/to/your/app --arg1 --arg2 --arg3"

オプションリストは psymon-manページを参考ください。

C/C++ SDK APIの使用¶

システム情報APIは、単一のヘッダファイルをインクルードし、 libpsyiage 共有ライブラリをリンクすることによってアクセスできます。詳細については、アドバンス設定 - libpsyiage を使ってアプリケーションを構築を参照してください。

CPUの詳細を標準出力に出力します¶

#include <psyiage/psyiagesdk.h>

int main(int argc, char **argv)
{
    psyiage_handle     pah;  // handle to psyiage instance

    /* ... Initialize code omitted for simplicity ... */

    // Get the system information
    rc = psyiage_sysinfo_get(pah, &sysinfo );

    // Print out the system information
    printf("CPU Architecture:\t%s\n", sysinfo.cpuinfo.architecture);
    printf("CPU Features:\t%s\n", sysinfo.cpuinfo.features);
    switch (sysinfo.cpuinfo.archtype)
    {
        case ARCH_X86:
            printf("Vendor:\t%s\n", sysinfo.cpuinfo.X86Info.vendor);
            printf("Brand:\t%s\n", sysinfo.cpuinfo.X86Info.brand);
            printf("Microarchitecture:\t%s\n", sysinfo.cpuinfo.X86Info.uarch);
            printf("Family:\t0x%x\n", sysinfo.cpuinfo.X86Info.family);
            printf("Model:\t0x%x\n", sysinfo.cpuinfo.X86Info.model);
            printf("Stepping:\t0x%x\n", sysinfo.cpuinfo.X86Info.stepping);
            break;
        case ARCH_ARM:
            printf("Implementer:\t0x%x\n", sysinfo.cpuinfo.ArmInfo.implementer);
            printf("Microarchitecture:\t0x%x\n", sysinfo.cpuinfo.ArmInfo.architecture);
            printf("Variant:\t0x%x\n", sysinfo.cpuinfo.ArmInfo.variant);
            printf("Part:\t0x%x\n", sysinfo.cpuinfo.ArmInfo.part);
            printf("Revision:\t0x%x\n", sysinfo.cpuinfo.ArmInfo.revision);
            break;
        default:
            break;
    }

    /* ... Cleanup code omitted for simplicity ... */
}